オンラインやリモート葬儀についての意識調査を実施。74%がリモート参列に肯定的であるものの実際の参列経験者は1%に留まる。
日本全国 6,500件以上の葬儀場の中から、都道府県別や駅名別、施設名別で葬儀場を探すことができる葬儀場検索サイト「葬儀屋さん」を運営する、日本エンディングパートナーズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:湊本 崇文)は、オンラインやリモートによる葬儀、いわゆる「オンライン葬儀」についての意識調査を実施しました。
新型コロナウイルス感染拡大や緊急事態宣言が出される環境下、葬儀の新しい形である「オンライン葬儀」について、参列者側の認知度や利用状況を調査しました。
【調査結果トピックス】
- オンライン葬儀の認知度は41%
- 実際にオンライン葬儀に参列したことがある人は1%
- オンライン葬儀の認知度は高いものの、実際の利用はほぼ皆無
- オンライン葬儀について肯定的回答が70%
- 60代以上に限定すると、オンライン葬儀に肯定的36%、否定的64%。年齢層が高くなるにつれて、オンラインでの葬儀に否定的であることが顕著
- オンライン葬儀があれば参列すると回答した人は74%
- オンライン葬儀の需要があるものの、オンライン葬儀に対応していない施設が多く、その需要を取り込めていない
- 実際の葬儀とオンライン葬儀の2択の場合は、実際の葬儀への参列希望者が62%と優勢
- 新型コロナウイルス感染リスクと不安を感じ、オンライン葬儀を希望する人は38%
【調査結果詳細とポイント】
■調査1
「オンラインやリモートで葬儀を行う、オンライン葬儀という仕組みがあることについて、知っていましたか?」
調査1に関するポイント オンライン葬儀の認知度は、41%となりました。新型コロナウイルス感染拡大時、テレビメディア等によりオンライン葬儀関連のニュースが取り上げられたことにより、認知度が上昇したと思われます。なお、未だ半数以上の方がオンライン葬儀を知らないという結果となりました。 |
“テレビやネットSNS等、知人からの話でリモート葬儀のことを知り、こんなサービスがあることを知っていました。” (20代 アンケート結果より抜粋)
“葬儀は三密になる場の一つなので、このご時世、どうするのかなとは思っていました。ただ、具体的にオンライン葬儀があるとは知りませんでした。” (50代 アンケート結果より抜粋)
■調査2
「実際にオンライン葬儀に参列したことがありますか?」
調査2に関するポイント 実際にオンライン葬儀に参列したことがある割合は1%に留まりました。オンライン葬儀の存在は知られているものの、実際の利用はほぼ皆無との調査結果となりました。 |
“祖母の葬儀に参列しました。タブレットで参列しましたが、しっかりと僧侶がお経をあげていて違和感はなかったです。” (50代 アンケート結果より抜粋)
“オンライン葬儀を知らないくらいなので、当然参列はしたことがない。しかし、今後あれば参列するつもりでいます。” (60代 アンケート結果より抜粋)
“少人数や、滞在時間を短くする、換気をするなどの工夫をしながら、最後のお別れはできるだけ対面で過ごしたいと思います。特に高齢者は機械に弱い、耳が遠いなどオンラインには不向きだと思います。” (40代 アンケート結果より抜粋)
■調査3
「オンライン形式での葬儀、つまり実際の葬儀場などには行かず、パソコンやスマートフォン上で葬儀を行うことに対して、どう思われますか?」
調査3に関するポイント オンライン葬儀に70%以上が肯定的との調査結果となり、否定的な回答を大きく上回りました。ただし、60代以上に限定すると、肯定的が36%に留まり、64%が否定的との回答となり、年齢層が高くなるにつれて、オンラインでの葬儀に否定的である実態が浮き彫りとなりました。 |
“このようなご時世なので、仕方ないかと思います。葬儀は沢山の人が集まり密になったりするので、このようなやり方でも開催できるだけ良いのではないでしょうか。” (40代 アンケート結果より抜粋)
“病気や高齢などを理由に、その場へ行けない人もいますので、真っ向から否定をすることはしません。ただ、何でもデジタルにするのは抵抗があり、形骸化しているように感じてしまいます。” (30代 アンケート結果より抜粋)
■調査4
「もしオンラインでの葬儀があった場合、参列しますか?」
調査4に関するポイント オンライン葬儀があった場合、参加するとの回答した方は、全体の74%に達し、改めてオンライン葬儀への抵抗感がないことが感じられます。しかしながら、調査2にあったように、実際にオンライン葬儀に参加したことがあるのは僅か1%に過ぎず、参加意志と実際の参列に開きがあることが分かります。調査結果から、オンライン葬儀の需要があるものの、葬儀場を含めた主催者側が設備やサービスメニューとして、オンライン葬儀に対応していないことにより、その需要を取り込めていないことが原因と思われます。 |
“オンラインなら自宅で参列するという形になると思うので、もし葬儀があるようなことがあれば参列してみたいです。” (30代 アンケート結果より抜粋)
“オンラインという形式が、故人を悼む気持ちを表現するにはふさわしくないものと思えるので、お手紙やお香料を送るのみにとどめたい。” (50代 アンケート結果より抜粋)
■調査5
「実際の葬儀場で行われる葬儀と、オンラインの葬儀が並行して行われる場合、どちらに参列しますか?」
調査5に関するポイント 実際の葬儀とオンライン葬儀の2択であった場合は、やはり実際の葬儀への参列希望者が62%となりました。しかしながら、オンラインでの葬儀を希望するという回答も38%に上り、未だ新型コロナウイルス感染リスクと不安を感じている参列者が多くいることが分かります。 |
“実際の葬儀場で行われる葬儀を優先的に考えますが、コロナの感染数が大きくなった場合は、オンラインを選ぶと思います。” (50代 アンケート結果より抜粋)
“感染しないという安心の他に、オンラインでの葬儀は移動時間のことを考えなくてもいいところが魅力的なので、オンラインのほうを選びます。” (30代 アンケート結果より抜粋)
“直接葬儀場に行って、亡くなった人の事をしのびたいと思っています。オンラインで行うものだと、きちんと参列したという実感がわかないような気がするからです。” (20代 アンケート結果より抜粋)
【調査概要】
調査内容 : オンラインやリモートでの葬儀についての状況や意識調査
調査対象 : 参列者
調査期間 : 2020年10月27日~2020年11月8日
調査方法 : インターネット調査
有効回答数 : 509件
【回答者の属性】
年代:20代25.2%、30代28.4%、40代28.0%、50代14.8%、60代以降3.6%
【データの引用について】
本統計情報の転載・利用希望の際は、「葬儀屋さん」のコピーライト表記、及びリンクをお願いします。連絡不要でご使用いただけます。なお、リンク設定のできないメディア様での転載・利用、及びより詳しい集計結果をお求めの方は、弊社宛までご連絡ください。
広報事務局 担当:湊本(みなもと)
E-mail : info@japanep.co.jp